グエムル(漢江の怪物)を見たよ
日本人が不安に思うのも無理はない。普通に話が破綻してるように思うからだ。
オーディオコメンタリーを聞いたりレビューを読んだりすると、意味がわかる。
ストーリーも思った方向に進まない、特に途中と最後近く、日本人から見れば正直えー、というお約束への裏切りがあるのだが、それもそれで監督としては表現したいことがあるわけで。まあ感動はしないものの、絵作りの意味、意図してるものはよくわかりました。ということで怪獣ものだと思うよりは期待しないで見ると、逆に「案外まともじゃん」と思わせられるんじゃないでしょうか。例えばウィルスのため隔離されるところで、実際に病院まで運ばれるとマスクをだれもしてないようなケンチャナヨ体制。買収などの反復行為。子供がやったことをグエムルが反芻する。社会体制から国までへの無言の問題提起みたいなところをうまく笑いに包んで見せてると思います。日本も昔はこういう映画を撮れたもんだが、今はテーマ性がなくなった。
合同葬のときに、韓国でも「故人」って書くんだね。
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