僕らが子供の頃は、僕らが老人になったらインディーズの人たちが「懐かしのにっぽんの歌」とかに出ると思ってた。
http://cinematoday.jp/movie/T0006703
http://www.kids.co.jp/King-Show/
ジュンスカの映画とかの情報を見てたり、筋肉少女帯が再結成されてるのとかを見てると、ある程度の部分での自分の予測っていうのは当たってるんだけど、なんというか、思ったよりこじんまりという印象も否めない。
僕は子供(高校生)の頃はインディーズ少年だったので、きっといつか年を取った頃にはインディーズバンドが「あの人は今」「なつかしのにっぽんの歌」くらいには懐古される時代が来るだろうと思っていた。インディーズバンドは、当時は宝島という媒体による煽り、キャプテンレコードを始めとしたインディーズレコードレーベルの第一次繁栄期を迎えており、みんなロックロック。なんか気がつくと汐留に常設小屋とかあるし。みたいなそのくらい力のあるサブカルチャーだったのだ。
しかし今のテレビとかだとたまーに80年代アイドル歌謡が懐古される程度で、インディーズロックバンドの人たちがメジャーな番組で懐古されるような動きは見あたらない。こういうのは深夜とかスペースシャワーTVとかラジオじゃないと出来ないのだろうか。でも制作費がないからなぁ。復活する動きにのっかるようなことはできても、それを促すようなとこまでの動きにはならないだろう。それにバンドみたいな集団になっちゃうとやっぱり相当要望がないと本人たちも再結成とかしてらんないんだよな。なにしろアイドルや昔の歌謡曲の人たちは多くが単体だ。交渉は明らかにそちらの方が簡単だ。対してバンドは最低3人、多いと7-8人だし、大概解散した理由なんて仲が悪くなってが多いだろう。そういうことを考えると、メジャーな懐古番組とかの実現性はかなり低いような気がする。
最近はカラオケに行くといろんな昔のバンドとかが入ってて、最近は誰が歌うんだろうと思うような当時のも入ってる、ランキン・タクシーとか。当時以降にメジャー展開がされていったようなインディーズバンドは常時入っているものの、「パパイヤパラノイア」とか「きどりっこ」とか当時はそこそこでも今あんまり要望のないようなのは入ってないね。まあきわものといえばそういれても仕方ないだろうし、需要は少ないけど。
かつて無限に配信できると思われていた通信カラオケでも、やはり容量の問題があるのかシステム的にもう進化がないのか、無限には曲は増えていかない感じがある。えらいリクエスト配信が少なくなっているメーカーもあるんだよね。配信曲を作るほうも、コストとか費用対効果を考えるようになったんだろう。たしかに5人くらいしかリクエストされない曲を初期ならともかく今更作り上げるなんてことはわりに合わない。が、それがカラオケというもののカオスさや、ワンダーランド性を下げているような気はする。ここのところ深夜帯のテレビ番組の多くに「音楽番組」が多いんだけど、これはやっぱり音楽産業の需要の低下によるものだろうか、それともテレビが力が弱まって代理店あたりの提案でそういうところの安い枠ににおんぶにだっこになっているからだろうか。今の音楽シーンは「熱」がない。
コメント